シンガポールからマレーシア→タイと北上するために前回バスチケットを取りまして。
無事タイ到着です!!
ヒャッホー!!
しかしですね・・このタイ、バンコクへ着くまでの道のり・・・
想像を絶していました・・・
なんたって移動時間トータル
30時間!!!!(´Д`|||)
聞いてない!聞いてない!笑
チケット買ったとき私のレベルのヒアリングでは、たしかAM8:00にはバンコクに着くという話でしたけど?笑
だからだいたい12時間~15時間くらいか~なんて思っていたんですが。。。
シンガポールを出発するとき、私の隣にきゃしゃな女の子が座りました。
キリッとした顔つきで、性格きつそう・・・とか勝手に思っちゃってたら、笑
突然私にチョコレートを差し出して
『これあげる』
!!!
やさしい・・
その後、出身はどこ?とか、どこまで行くの?とかおしゃべりして。
国境を越える時も、バスから降りてうろちょろしてたら、「こっちだよ」って引っ張ってくれて、出国手続きにあたふたしていた時も、私が終わるまでずーっと私のこと待っていてくれたり。。。
女神ーーー!!
なんでこんなに優しくしてくれるの!?
たしか
【女はジャンル問わず世界中の女が敵】
って、ホンマでっかの植木先生が言ってたから・・・
まさか女子にこんなに優しくしてもらえるなんて思ってなかったんだけど・・。笑
その子の名前は「アイース」。
最初、聞き取れなくて、『アイーン?』って言ったら、メッチャ爆笑しながら
『No!No!アイーンNo!!』って・・・
志村けん知ってるのかな?
ごめんね、一緒にして。
そんな感じで、しばらくバスに乗ってたら
窓際で何かがモソモソ動いているのに気がつきました。
ゴキブリです。
血の気が引きました。
ゴキブリですよ?
すぐ側に。
キャー!!とかそういうレベルじゃないです。本当に驚くときは人間たぶん声が出ません。そんな作った声出してるやつは全然怖がってないです。男たちよ、騙されないで下さい。
呼吸を整えてしばらく様子をみましたが、ずーっと私の側から動きません。
限界!!無理!!アイース、どーしよー!!!
ってアイースをつんつん。
指差してNo!No!言ってたら
『OK!OK!』
って、バスのカーテンでグシャっ。
えっ
『It’s OK!』ニコっ
ひぃぃぃぃぃぃーーーーー!!!
あんたの勇気に感謝したいけど、ごめん!いま全力で引いてる!!笑
昔、スリッパでゴキブリ叩いてたばぁちゃんなんて比じゃない。
カーテン越しとは言え、手で、しかも何の躊躇もなく・・・
ゴキブリ怖がってんのは、日本人だけなの?笑
で、そのゴキブリは潰れたまま窓際に放置。
私は、カーテン1枚間に挟んでとなりで眠っているゴキブリと一緒に、タイまで行くことになりました。笑
次の日の朝、
『タイへ着いた。降りろ。』と言われて降りると
乗用車に乗せられ、別のバスターミナルへ連れて行かれました。アイースとはここでお別れ。
『次はこのバスに乗って、バンコク行け。』
へ?
ここバンコクじゃないの?
私が聞いた話では、今この時間はバンコク着だったと思うんだけど・・・
バスを乗り継ぐなんて聞いてませんけど。笑
よくわからないままバスに乗車。
2~3時間で着くのかな?
しかし
4時間たっても5時間たっても着く気配なし。
意を決して、隣の女の子に聞いてみました。
『バンコク! what time?』
『10 o’clock PM』
はい?
いま何と?
何とおっしゃいました?
PM10時ですとーーーーー!?
AM8時半に乗ったから、PM10時ってことは、、、
13時間半!!!?
そんな覚悟、持ち合わせておりません!!笑
だって、だって、その前にすでに15時間以上バス乗ってここまで来たんですけど!
日本縦断したよね?
そのレベルだよね?
マレーシアってそんなに大きかったの!?
バンコクってそんなに遠いの!?
あれ?
北上する人って、普通はマレーシアのクアラルンプールあたりで数泊してから、バンコクまで移動っていうプランなのかな?それともこの約30時間の移動は普通なの!?
一気に頭の中が疑問でいっぱいに。
やばい、朝着くと思ってたから初日の宿取ってない。。
バックパッカーの聖地、カオサン通りは絶対宿見つかるって聞いてたから。。。
でも、夜10時に着いてからカオサン通り行くまで、きっと私のことだから1~2時間かかるでしょ。そっからこの荷物持って夜中の12時に宿探し・・・?
まずい!!本気でまずい!!
どーしよ!どーしよ!!自信ない!!
ピンチっ!!最大のピンチっ!!
もう、バスの中、気が気じゃありません。
wifiもつながらず。。
すると、またもや隣の女の子が話しかけてきてくれて
『さっき休憩のとき、ごはん食べてなかったでしょ?』って
私にパンやお菓子をくれました。
はい、まさかそんなにバス乗ると思ってなくて、休憩のときはお手洗いだけでした。
何かわたし、助けられっぱなしだな。。。って思いながら、感謝の気持ちでいっぱいになって。。。
そこから、その女の子と話が弾み(弾むほどしゃべれてないけどね笑)、
今日泊まる所がないなら、うちにおいで!って!!
い、い、いいんですか!?
見ず知らずの日本人を!出会ってすぐ泊めて頂いて!
その子は21歳のルーシーと言って、バンコクに着いたらお姉さんが迎えに来るそう。
そのままお姉さんの家に泊まるから、一緒においで!って。
どうせカオサン通りでのた死にするとこだったし・・。笑
この子を信じて泊めてもらおう!と思い、今晩はルーシーのお姉さんの家にお邪魔することになりました。
ルーシーはタイ人で、お互い英語は微妙。
ま、私は微妙とかのレベルじゃない。。笑
なのに、なんだろう。。
一生懸命コミュニケーションを取ろうとすると、やっぱり伝わるもんですね。
バスのチケットを取ったとき、
意外と値段が高くて、飛行機の方がよかったかも、と思いました。
しかも、まさか30時間もかかるなんて思ってなかったので。
お金もかかるし、時間もかかるんなら・・・
あー、マジ飛行機にするべきだった。って最初は思いました。
でもバスに揺られながら、マレーシアのビルも何もない平地に夕日が沈むのを見て感動したり、日がまた昇ったときのまぶしさに、今日がまた始まるんだってなんだかジーンとした。
日本にいたら、出会うはずじゃなかった人たちに出会って。
言葉も通じないのにこうやって笑い合ったり。すごく刺激的。
バスを選んだから経験出来たこと。
これを奇跡っていうんだな、って。
知ってますか?
たったの1秒という短い時間でも、世界中すべての人と出会おうと思ったら、200年以上かかるんです。
だから、出会いって奇跡なんです。
そう考えると、友達、親友、恋人、家族・・・これってものすごい確率ですよね?
バスで隣に座ったこと、街で目が合ったこと、これだって全部奇跡。
一生かけても全世界の人には出会えないんです。
だから、わたしは
今ある大事な存在に感謝しながら、これからの出会い1つ1つも本当に大切にしていきたいって思います。
お泊り話はまた次回♪
ではっ!