・旅の準備

行ってはいけない国。

正確には【行かないほうがいい国】って言った方がいいかもしれません。    
観光目的で、簡単に入国するのが難しい国もあります。

世界一周のルートなんて全然決めずにいた私でしたが、いつも周りに言われるのは「危ない国は行かないでね。」でした。    

 

外務省の海外安全ホームページを参考にさせて頂き簡単にまとめたので、 ルートを考えている方の参考になればいいです。

 

 ただし、国ごとに書いていきますが、実際は地域ごとで全く情勢が異なったりしているところもあります。

詳しくは外務省のホームページを参考にして下さい。

 

警告レベル

まず、外務省ではその国に渡航するにあたって、4つのレベルで警告しています。    

 

レベル1

「十分注意してください。」 ★☆☆☆
言葉のままです。細心注意を!ということ。

レベル2

「渡航の是非を検討してください。」 ★★☆☆
その国は本当に行かなきゃダメ?もう一度考えて。

レベル3

「渡航の延期をお勧めします。」 ★★★☆
どんな目的であれ、延期を強く勧める。  

レベル4

「退避を勧告します。渡航は延期してください。」 ★★★★
当然渡航は延期して下さい。
現在現地にいる日本人も安全な国地域に退避するよう勧告します。    

 

 

レベル4がMAXです。
今回はこの、レベル4の国を紹介します!(2017年現在)      

 

退避勧告されている国  

■ジョージア(欧州)

ロシア軍がジョージア各地で戦闘を行った際,上記地域は攻撃の対象となった上に,その一部では地雷やクラスター爆弾が使用されたため,現在でも不発弾等が残っている。

また,南オセチア周辺及びアブハジアとの境界地域では,銃撃事案や演習の実施が報告されているほか,境界周辺住民の身柄拘束事案も頻発している。

 

■パキスタン(アジア)

アフガニスタンとの国境付近は極めて不安定。
パキスタン・タリバーン運動(TTP)等のイスラム過激派勢力によるテロが多発。

特に2007年以降,北西部を中心に,これら勢力に対する軍事掃討作戦が実施されたことから,同作戦に対する報復,テロが激化。
テロ事件の多くは,アフガニスタンとの国境地帯やFATA,KP州を中心に,
軍や警察等治安当局及びその関連施設等を標的として発生している。

偽警察官による犯罪事件や、旅行者に睡眠薬入り飲食物を食べさせ所持金を奪う、昏睡強盗事件も発生
2003年には、ラホールにおいて日本人旅行者が2人組の強盗に襲われ、殺害される事件も起きている。  

 

■アフガニスタン(中東)

タリバーン等の反政府武装勢力による駐留外国軍やアフガニスタン治安部隊、政府関係者等を標的としたテロ・襲撃等が依然として多発。

2014年にアフガニスタン全土で発生したテロ関連事件数は、2013年の発生数を上回り、過去最高を記録した2011年の事件数と同水準となる等、極めて厳しい状況。

治安情勢は改善の兆しがみえない。


日本人の被害事例として,2005年8月にアフガニスタン南部カンダハール県のパキスタン国境付近で日本人旅行者男女2人が殺害された事件,2008 年8月に東部ナンガハール
県ジャララバードにおいて日本人NGO職員が誘拐・殺害された事件,
2010年4月に北部クンドゥーズ県において日本人ジャーナリストが誘拐・監禁され,約5か月後に解放された事件がそれぞれ発生しています。

 シリアやチュニジアにおいて日本人が殺害されるテロ事件をはじめ、ISIL等のイスラム過激派組織又は、これらの主張に影響を受けている者によるとみられるテロが世界各地で発生していることを踏まえれば、日本人、日本権益がテロを含む様々な事件に巻き込まれる危険がある。

 

■イラク(中東)

ISIL(イラク・レバントのイスラム国)との戦闘、テロ、一般犯罪、部族間抗争、デモ・抗議行動、トルコによるPKK(クルディスタン労働者党)拠点への攻撃、自然災害等の脅威が混在している。過去に複数の日本人がテロや誘拐事件に遭遇。

 

■イラン(中東)

概ね治安は安定しているが、パキスタンとの国境地帯においては,イラン治安当局と麻薬密輸組織との衝突及びテロ組織との交戦が頻繁に発生しており,依然として治安情勢は極めて不安定。  

 

■イエメン(中東)

治安の空白に乗じ,イスラム過激派組織「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)や「イラクとレバントのイスラム国」(ISIL)の関連組織を名乗るグループによるテロ活動も全土で活発化している。

また,強盗等の一般犯罪や武装集団による暗殺事件も多発しており,非常に危険。

なお,これらの治安状況の悪化を踏まえ,在イエメン日本国大使館は2015年2月15日以降,一時閉館している。

 

■インド(カシミール州)

2003年に,インド・パキスタン両軍の間で停戦合意が行われたが,それ以降も両軍間で銃撃戦等が散発的に発生しており,2014年10月には両軍間の越境攻撃が激化し,双方の民間人にも被害が出る事案が発生したほか,2015年8月には双方の迫撃砲弾の応酬が行われ,多数の死傷者が発生するなど,治安情勢は極めて不安定。

 

■シリア(中東)

ISIL(イラク・レバントのイスラム国)等イスラム過激派,反政府勢力,クルド勢力及びシリア軍・治安当局等の間でそれぞれの勢力が入り乱れて衝突しており,全土で多数の死傷者が発生している。

また,ISILなどの過激派組織や犯罪集団等による誘拐・強盗等の凶悪犯罪が多発しており,極めて危険。

2015年1月20日,シリアにおいて拘束されていた2人の日本人の映像がISILによりインターネット上に公開され,その後,殺害されたとみられるテロ事件が発生。
ISILは,2月1日に公開した映像の中で今後日本人が同組織の攻撃の標的となる旨警告している。

また,2012年8月には,シリア北部アレッポ市で取材中の日本人ジャーナリストが銃撃に巻き込まれ死亡する事件も発生している。

 

■南スーダン

断続的にマシャール前副大統領を支持する勢力によるとされる銃撃・爆発事案が発生し,戦車を含む治安部隊が展開するなど,それ以降,ジュバ市の情勢は不安定な状況となっている。

家畜を巡る部族間の争いや,SPLAに反発する青年集団による暴力行為も頻繁に発生している。

 

■アルジェリア(アフリカ・北側)

(リビア,ニジェール,マリ,モーリタニア国境地帯)

複数のイスラム過激派組織によるテロ・誘拐事件が発生しており,また市街地から遠くはなれた場所においては依然として治安関係者に対するテロ,同未遂及び治安関係者によるテロ掃討が実施されているので、引き続き注意が必要。

2013年1月に南東部イリジ県イナメナスで発生した天然ガスプラント襲撃事件を受け(日本人10人を含む外国人39人,アルジェリア人1人の計40人が死亡),アルジェリア政府によって,国内の石油・天然ガスプラント施設及び国境の警備強化が図られているが,
その一方で,現在,リビア及びマリ北部情勢の流動化に伴い,テロ・グループの活動
がサヘル地域一帯において活発化している。

 

■チャド(アフリカ・北側)

(リビア国境地帯,中央アフリカ国境地帯,ニジェール国境地帯,カメルーン極北州との国境地帯)

チャドについては,周辺国の治安が安定しておらず,周辺国からチャド国内に武装集団や難民が流入していることから,特に国境地帯については治安が不安定。

チャド全土には,多数の地雷や不発弾が放置されている。特に,北部地域(リビア及びニジェールとの国境地域)及び東部地域(スーダンとの国境地域)には,多数の地雷が残存している。

2015年2月には,チャド湖畔の町や村落を襲撃・占領し、同年10月には、チャド湖畔の町バガソラで約40人が死亡する連続自爆テロ事件を引き起こすなど,同地域は,ボコ・ハラムの活動が及ぶ可能性があるほか,難民の流入が確認されている。  

 

■中央アフリカ(アフリカ・北側)

1960年に旧宗主国フランスから独立した後も長年にわたりクーデターが繰り返されるとともに国軍兵士の反乱、騒じょう事案が頻発する等、不安定な政情が続いているが、特に2013年以降はイスラム武装勢力セレカの蜂起・侵攻、ボジゼ政権の崩壊、キリスト教系武装勢力アンチ・バラカの誕生とセレカ系勢力との抗争などが起き、治安状態は国内全域に渡り極めて劣悪。

クーデターが繰り返されるとともに国軍兵士の反乱,騒じょう事件が頻発する等,不安定な政情が続いている。

犯罪が発生したとしても、中央アフリカにおいては、治安機関による救助は期待できない。
犯罪に遭遇し警察等を呼んだ場合、警察車両や燃料不足等を理由に、警察官を現場に急行させるための足代を要求されることもある。

世界でも最も所得の少ない国のひとつ。  

 

■マリ(アフリカ・北側)

マリ政府の統治が及んでおらず,イスラム過激派武装勢力等によるテロ,誘拐事件が続発していることから,不測の事態に巻き込まれるといった脅威度が高い。

市内において、銃器が拡散し,夜間に銃器を用いた強盗も発生しており、注意が必要。
外国人誘拐や車両を標的にした強盗が多発している。

詐欺の被害に遭った日本人旅行者も確認。
流暢な日本語を話すマリ人で、巧みに日本人を信用させて安価な国内旅行ツアーを持ちかけ
てくる。

 

■リビア(アフリカ・北側)

武力衝突・テロ・凶悪犯罪が多発しており,極めて危険 。
国内全域で殺人や身代金目的の誘拐等,凶悪犯罪が多発。

これらの治安状況の悪化を踏まえ,在リビア日本国大使館は2014年7月21日以降,一時閉館している。

 

■エチオピア(アフリカ・北側)

(リトリア及びソマリアとの国境地帯)

この地域では小規模な衝突が断続的に発生しているほか,数度の銃撃戦が発生し,市民にも死傷者が発生している。

また,エチオピア人に対する誘拐事件等が発生しており,エチオピア政府は,エリトリアのゲリラ組織による犯行と発表している。

さらに,同地域の国境は,互いに対立するエチオピア軍及びエリトリア軍が警備。
また,2016年6月12日から13日にかけて,国境地帯においてエチオピア軍とエリトリア軍の間で衝突が発生。

今後も,いつ衝突が発生するか予測できない状態。

 

■ソマリア(アフリカ・北側)

ソマリアを訪問する外国政府機関等の車列を狙った自爆テロ,政府関係施設への襲撃,国連施設への爆破及び襲撃事件などが発生している。  

ソマリランド,プントランド共に,ソマリア南部に比べ治安は比較的安定しているが,一般犯罪,テロ活動,政治対立などに巻き込まれる可能性は非常に高い状況。

ソマリア沖では,外国籍の船舶が襲撃される事件が相次いで発生しており,2005年から2012年までに1000件以上の海賊被害が報告されている。

襲撃された船舶は,ソマリア沿岸部の拠点へ移動させられ,身代金交渉の手段として用いられるなど,海賊行為がビジネス化していると考えられる。

最近,海賊の被害数は減少しているものの,ソマリア沖は依然として極めて危険な海域。

 

■ブルキナファソ(アフリカ・北側)

(北部中央マリ国境周辺地域)

マリ北部に潜伏していると言われるイスラム過激派の活動拠点に地理的に近く,特に同地域に隣接するマリ及びニジェールでは,イスラム過激派による外国人の誘拐やテロが発生している。

 

■西サハラ 

(「砂の壁」以東の地)

防護壁から両側5km以内は緩衝地帯,同30km以内は立ち入り制限地域とされており外国人が同地域に許可なく接近・立ち入ると,モロッコ軍当局,又は国連停戦監視団により拘束される。

また,砂の壁以東は,モロッコ当局も現実に管理できておらず,ポリサリオ戦線が活動する地域となっている。

同地域には多くの地雷が未撤去のまま残されているため,触雷による事故で死傷者が発生している上,同地域はイスラム原理主義武装組織の活動地域でもあり,近年,外国人を標的とした誘拐事件等も発生。

 

■モーリタニア(アフリカ・北側)

(マリ国境地帯)

サハラ地帯で活動するAQIMやムラービトゥーン等の武装勢力は、近隣諸国に拠点を移しつつ勢力を保っており,マリ国内でも依然としてテロ事件は止んでいない。

これら武装勢力が国境を越えて侵入する可能性は否定できず,またマリやアルジェリア等周辺諸国の情勢がモーリタニア国境地帯まで影響を及ぼすことも考えられる。

 

■コンゴ民主共和国(アフリカ・南側)

(中央アフリカ国境地帯)

反政府勢力による地元住人に対する虐殺,誘拐などの非人道的行為の発生が引き続き報告されている。

2014年10月上旬以降,ADFと見られる武装集団が北キブ州ベニ市周辺地域を数回にわたり襲撃し,累計で住民ら約1000人が死亡する等の被害が発生している。

 

■ケニア(アフリカ・南側)

(ソマリアとの国境地帯)

ソマリア国内だけでなくソマリアとの国境地帯において,ケニア軍とASとの間での戦闘や,ASによるテロ・襲撃が発生している。

沿岸州ラム県内のリゾート地において,滞在中のイギリス人女性(一緒に滞在していたイギリス人夫は殺害される)及びフランス人女性(拘束先で死亡)が,それぞれソマリアからケニア領域内に侵入したとみられる武装集団に拉致誘拐事件が発生。

隣国ソマリアの深刻な政情不安から,ソマリアとの国境沿いを中心にテロや誘拐事件などの脅威が高まりつつある中,このような外国人をターゲットとした拉致誘拐事件がケニア国内で連続的に発生している。

 

2017年現在「退避勧告」が出されているのは以上21カ国です。

しかし何度も言いますが、同じ国の中でも地域によって情勢が違います。
また、つい最近まで安全と思われた国が、突然の情勢悪化に見舞われることもあります。

国際情勢は目まぐるしく変化するので、敏感になっておくことが大事。

 

もちろん、噂やメディアばかりに惑わされてもいけませんが、「危険」と言われる場所に、好奇心だけで行ってはいけません。

どこに行っても絶対安心、絶対安全ではありませんが、情報に惑わされず、その国に行くか行かないかの決断をするための判断材料はしっかり集めて行動しましょう!