こんにちは!フリーランストラベラーのりの(@ririririnotan)です。
・ビザってなに?状態の人
・いつビザが必要なのかわからない人
・ビザの申請の仕方を知りたい人
世界二周、50ヵ国以上いろんな国に行ってきた私も、旅立った当初は「ほえ?ビザ?なにそれ?」状態でした。
が、ビザは海外旅行に行く人にとって切っても切れない存在。
今日は「ビザ」についてよくわかってない、という人に向け、ビザとは何かを超わかりやすく説明したいと思います♪
目次
ビザとは一体なに?パスポートとなにが違うの?
結論から言うと、ビザ(日本語で査証〈さしょう〉)とは「入国許可証」のようなもの。
「うちの国、入ってもいいよ~」っていう許可証です。
入国を希望する人が、自分たちの国に入国しても問題ない人物かどうかを判断するために、前もって身元などを審査するものなんです。
入国に問題ないと判断されれば発給されるし、問題ありと判断されれば却下されます。
ビザはこんな感じでパスポート上にスタンプで押されたり、ステッカーで貼られたりします。
これから行こうとする国が「うちの国に入りたかったら、日本人はビザ取得してね~」と定めている国だったら、私たちは旅行前にビザを申請しなければいけないということです。
そしてパスポートとビザが混同してしまう人も多いようですが、パスポートは私たちの国籍などを証明する身分証明書。
たしかにパスポートがないと海外には行けませんが、これひとつでどこにでも行ける、というような魔法のチケットではありません。
渡航先の国から発給される入国許可証
自国から発給される世界で通用する身分証明書
ビザは絶対に必要なもの?
さて、ビザが外国に行く際に必要になる入国許可証だという話をしましたが、実は絶対に必要なもの
…ではないんです!
日本のパスポートは世界最強
2020年ヘンリー&パートナーズ社が発表したグローバルパスポートランキングによれば、日本のパスポートはビザなし、またはアライバルビザ(入国時にその場で取れるビザ)で入国できる国が、世界最多の191ヵ国と言われています。
つまり日本人は、ビザを申請せずともほとんどの国に入国できちゃう!ということ。
ちなみにそのランキングの上位3つは以下の国。
日本(191) | |
シンガポール(190) | |
韓国、ドイツ(189) |
ちなみにワーストは
- アフガニスタン(26)
- イラク(28)
- シリア(29)
だそう。
ビザなしで行ける国がたったの数カ国…となれば、どこか外国に行こうとするたびに面倒くさいビザ申請をしなければいけません。
それに、そのビザが必ず承認されるとも限らないので、そんな心配をしなくてもほとんどの国と地域に行けちゃう日本のパスポートは「世界最強」と言われているんです。
日本のパスポートは世界最強!と言いましたが、今紹介したビザなしで渡航可能な国数は、あくまで観光目的や商用目的の場合。
観光目的または、短期の会社出張などで入国する場合に免除されているのであって、その国で働いて報酬を得たいとか、大学行って勉強したいとかなると、話はまた別。
日本人だろうと専用のビザが必要になります。
この辺は国によっていろんなビザの種類があるし、多すぎて私も全部把握していないので割愛しますね。
ちなみに、ビザ免除の場合でも滞在できる日数は各国で定められています。
例えばアラブ首長国連邦なら30日以内、韓国なら90日以内、ラオスなら15日以内の滞在が可能。
ところで、国はなぜビザ取得を要求するんでしょうか?
日本人が多くの国でビザを免除してもらえているのは嬉しいですが、そうじゃない国との違いってなんなのでしょう?
実は国はそれぞれ、政治や紛争など、情勢が不安定な国や経済が発展していない国の国民に対して、ビザ取得の要求をする可能性が高いそう。
そういった国々から来た人たちが、不法滞在や不法就労してしまうことを防ぐため、というのが理由のひとつなんだとか。
安定している国からしたら、そういう人たちが増えてしまって、自国の治安や国益がマイナスになるかもしれない、というリスクは負いたくないですもんね。
逆に、ある国の国民を入国しやすくすることで、自分たちの国が経済的にプラスになる場合は、ビザの免除に踏み切るかもしれません。
ビザを要求するかしないかを決める要素はひとつではないでしょうし、国によっても基準は違うかもしれませんが、
治安や経済、政治的情勢が安定している国の国民なら安心ですし、国も受け入れやすいはず。
そう考えるとビザなしで行ける国が世界最多の日本は、多くの国から「信頼されている」と言っても過言ではないと思います。
ビザが必要なくても電子渡航認証が必要な国もある
ほとんどの国にビザなしで入国できちゃう日本人なので、海外旅行に行くときに「ビザが必要かどうか」なんて心配する必要なくね?
と思うかもしれませんが、実は電子渡航認証を導入している国も結構あるので、注意が必要です。
電子渡航認証とは、ビザを免除する代わりに事前にオンラインでパスポート情報や個人情報、渡航情報などを入力し、渡航認証を受けるものです。
でもこの電子渡航システム、本来なら面倒くさいビザ申請をしてもらうところ、特定の国の国民はWebで完了する簡単な申請書の提出だけでいい、と言っているんです。
ビザを申請するよりも数百倍楽ちんなのです。ありがたや~なんですよ。
ただし、最終的に入国が許可されるかどうかは入国審査官に委ねられます。
- アメリカ ESTA(エスタ)
- カナダ eTA(イータ)
- オーストラリア ETAS(イータス)
- スリランカ ETA(イーティーエー)
- ヨーロッパ(シェンゲン協定加盟国) ETIAS(エティアス)
これらの国に観光で行くときはビザを用意する必要はありませんが、オンラインで申請を行う必要がある、ということを覚えておいてくださいね。
そしていくらオンラインとは言え、電子渡航認証が即日下りるとは限らないので(スリランカは空港で取得可能)、日本出国前にしっかり余裕を持って申請しましょう。
申請にかかる時間と費用は以下(日本円は2020年5月現在のレートで計算)。
72時間以内に結果がわかる 14ドル(1,500円ほど)
72時間以内に結果がわかる 7カナダドル(500円ちょっと)
通常12時間以内に結果がわかる 20オーストラリアドル(1,200円ほど)
海外旅行でビザが必要な国はどこ?
2020年5月現在、日本人に対してビザ取得を要求している国は以下(現地で取得可能なアライバルビザを採用している国は→
)。※ここでは新型コロナウイルスによる入国制限は考慮していません。
アジア
- アフガニスタン・イスラム共和国
- インド
- カンボジア
- 北朝鮮
- ネパール
- パキスタン・イスラム共和国
- バングラデシュ人民共和国
- 東ティモール
- ブータン王国
中近東
- イエメン共和国
- イラク共和国
- イラン・イスラム共和国
- オマーン国
- カタール国
- クウェート国
- サウジアラビア王国
- シリア・アラブ共和国
- バーレーン王国
- ヨルダンハシェミット王国
- レバノン共和国
アフリカ
- アルジェリア民主人民共和国
- アンゴラ共和国
- ウガンダ共和国
- エジプト・アラブ共和国
- エチオピア連邦民主共和国
- カメルーン共和国
- ガーナ共和国
- ギニア共和国
- ケニア共和国
- ガボン共和国
- コモロ
- コンゴ共和国
- コンゴ民主共和国
- コートジボワール共和国
- ザンビア共和国
- ジブチ共和国
- ジンバブエ共和国
- スーダn共和国
- タンザニア連合共和国
- ナイジェリア連邦共和国
- ニジェール共和国
- ブルキナファソ
- ベナン共和国
- マダガスカル共和国
- マラウイ共和国
- マリ共和国
- モザンビーク共和国
- リベリア共和国
- ルワンダ共和国
- 中央アフリカ共和国
- 大リビア・アラブ社会主義人民国
- モーリタニア・イスラム共和国
東欧
- アゼルバイジャン
- タジキスタン共和国
- トルクメニスタン
- ロシア連邦
北中米・カリブ
- キューバ(ツーリストカード)
- オセアニア
- ナウル共和国
- パプアニューギニア独立国
参考:https://www.tokutenryoko.com/service/visa/list/
アライバルビザを取得できない国は、事前にビザの取得が必要です。いくら日本人でもビザを持たずして行ってしまったら入国拒否されるので気をつけてください。
というかそもそも出国時、飛行機に乗せてもらえないでしょう。
先ほどお伝えしたように、ビザ免除されている国でも、滞在目的によってはビザが必要になる可能性もあります。また、それぞれ滞在可能期間や入国時に必要になるものも変わるので、旅行に行く前には必ず確認してくださいね。
ビザを取得するにはどうしたらいいの?
一般的には、渡航先の大使館または総領事館に直接出向いて申請、または郵送、国によってはオンライン申請も可能です。
各国の大使館は外務省の駐日外国公館リストを参考にしてください。
ただ、それぞれの国の大使館って別に日本だけにあるわけじゃありません。国交が成立している国にあるので、外国にもあります。
なので実は、日本人だからって必ずしも日本にある大使館に行かなきゃいけないわけじゃないんです。
例えば世界一周などの長期旅行をする人。
「タイの次はインドに行こうかな」と思ったら、タイにあるインド大使館でビザの申請をすることもできます。
基本的な申請手順は大体こんな感じ。
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STEP1申請に必要な書類を用意する各国ごとに必要な書類は変わるが、顔写真や往復航空券のコピーなど、提出義務のある書類をまとめておく。事前に渡航先の大使館サイトで確認して。
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STEP2大使館に行く実際に大使館に行って申請をする。ただし足を運ぶのが困難な場合は、郵送が可能な場合も。
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STEP3申請用紙を記入する大使館にある所定の申請用紙に、自分の情報(名前、生年月日、パスポートナンバー、職業…など)を記入する。国によって申請用紙を事前にダウンロードできるところも。
-
STEP4申請する申請書やその他書類をまとめたら、ビザ申請料と一緒に提出する。郵送の場合は現金書留で送ること。
-
STEP5パスポートを受け取るビザ発給後、再度パスポートを取りに行く(即日の場合もあれば、数日かかる場合も)。郵送希望の人は、返信用封筒や切手を同封する必要がある場合も。
- パスポート
- 申請書
- 各国で定められた書類
- 査証料金
書き方例なども事前に調べてから行けば、初めてでも問題なく申請できると思います。
旅行先が決まったらまずビザが必要かどうかチェック!
と、いうことでビザについての解説まとめ。
渡航先の国から発給される入国許可証。
日本人は多くの国にビザなしで行ける。ただし就労や学業など、目的によってはビザが必要。また、ビザが必要なくても、滞在可能期間はそれぞれ決まっている。ビザ免除の代わりに電子渡航認証を採用している国もあるので確認が必要。
アライバルビザもなく、事前に取得する必要がある国はアフリカが中心。
渡航する予定の大使館で直接申請、または郵送、オンライン。申請にはパスポート、申請書、その他書類、査証料金が必要。
ビザについて何となくわかってもらえたでしょうか?
旅行先が決まったら、持ち物の準備の前に、まずはビザや電子渡航認証が必要な国かどうかを、大使館または観光局のHP等で必ずチェックしましょうね!
海外旅行全般に不安がある…という方は、こちらの書籍をぜひチェック♡