こんにちはっ!
世界二周した極度のドジ、りの(@ririririnotan)です。
海外旅行で不安なことのひとつ「スリ」。そのスリ対策でぜひ覚えておいてほしいことをまとめました。
とくに、はじめて海外に行く方、スリが多発している都市に行く方は、出発前にチェックしてほしい内容です。
・スリの多い国を知りたい人、またはその国に行く人
・スリ対策をしたい人
・スリの手口を知りたい人
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目次
海外はスリだらけ!
世界二周した私が断言します。
海外はスリであふれています!!
もちろんスリを働く人ばかりではありません。それどころか、そんなことするのは一部の人間でしょう、きっと。
でも「出会う人全員私の荷物狙ってるぅぅ!!!!」って思うくらいでちょうど良いです、マジで。
ちなみに私が世界一周中出会った旅人の中で、「スリは一度もなかった」っていう人はほとんどいません。
だいたいスリに遭って物を盗られたか、ターゲットにされたけど未然に防いだかのどっちかです。
海外でのスリ…とくに気をつけた方がいい国は?
私が旅をしていて実際に現地の人から「ここは本気で気をつけなさい!」と警告を受けた場所は、ベルギーとスペインでした。
もちろん、同じ国でもスリが多発するような場所とそうでない場所があるかと思いますが、スペインに関しては、
〝スペインに行ってスリに遭わなかった日本人を見たことがない〟
ってくらい多発しています。
スリ大国です。
前回、渡航前の安全対策テクニックでご紹介した「たびレジ」から2018年10月の邦人盗難被害はスペインだけで37件報告がある、とメールが来ました。
報告されているものだけでこれだけあるんですから、実際はもっと多いでしょうね。
ちなみに内訳は
・置引き 17件(45.9%)
・スリ 13件(35.1%)
・ケチャップスリ 4件
・車上ねらい 3件
置引きとスリだけで81%を占めています。
置引き=置いてある他人の荷物を持ち逃げすること。
そして発生場所は
・地下鉄または駅 12件(32.4%)
・飲食店 9件 (24.3%)
・路上または広場 7件(18.9%)
だそうです。
では、実際にスリや置引きの被害報告の多い都市はどこなんでしょうか?
ちょっと調べてみました。
・バルセロナ(スペイン)
・ローマ(イタリア)
・ミラノ(イタリア)
・マドリード(スペイン)
・パリ(フランス)
・フィレンツェ(イタリア)
・ブエノスアイレス(アルゼンチン)
・アムステルダム(オランダ)
・デュッセルドルフ(ドイツ)
・ロンドン(イギリス)
・ウィーン(オーストリア)
・プラハ(チェコ)
・チューリッヒ(スイス)
ちょっと情報が古いものもありましたが、私が調べた限りこんな感じ。ほとんどヨーロッパですね。
この中でもとくに気をつけるべきは「人混み」です。
人が多く行き交う場所でのスリは非っっ常に多いです。
そこには必ずプロのスリ師が混ざっていることを忘れないでください。
ただ、こうしてスリの多い国(都市)をあげましたが、スリは世界中にあることもお忘れなく。
海外旅行でのスリ・置引き対策
全部言っていたらキリがないほど注意点があるのですが、最低限気をつけるべきことをご紹介します。
■1:バッグ(リュック)は前に持つ
まずリュックだろうとショルダーバッグだろうと、荷物は基本〝前〟に持ちましょう。目の届く範囲におくことが大事です。
とくに人混みでは。
鍵をしていてもプロの手にかかればあっという間に壊されるかうまく開けられちゃいます。
また、ハンドバッグはあまりおすすめしません。
中身を抜き取られるどころか、そのまま無理やりバッグごと腕から引っこ抜かれる可能性があります。
■2:ポケットに物を入れない
仮に括っていても、です。
財布をワイヤーで括って、それをさらにカバンに入れていたのに地下鉄で盗まれた、という人を知っています。
括っていたそのワイヤーをたどって財布を引き出し、そのままワイヤーは切られて財布だけ持って行かれたそう。
括っている時点でその先には大事なものがあることは一目瞭然だし、ワイヤーだって簡単に切られます。
つまり何もしないよりはもちろん良いのですが、「括っていても安心するな」ということ。
せめて外から確認できないように括ってくださいね。
■3:地下鉄は荷物を死守
ここ、スリには格好の場所です。
とくに混み合った車内は、人と人が触れ合ってしまってもしょうがない場所。
そんな中でカバンに手を入れられても人間気づきにくいものです。
さらには入り口付近は要注意。
例えばドアが閉まる直前に、ターゲットが手に持ったスマホを奪い取って下車する手口もあります。
こうなったらもう気づいても為す術なしですもん。
■4:飲食店で貴重品をテーブルに置かない
ついやりがちなのがこれ。
スマホやお財布など一瞬だけテーブルに置いただけなのに、その数秒の間にスッと盗られてしまう、という事例。
窓際の席でコーヒーを飲んでたら、窓を突然叩かれそちらに気を向けた瞬間に、椅子の背もたれに置いたバッグを盗られた、とか。
もう何でもアリやんって感じでしょう?笑
■5:窓口(カウンター)では荷物を前に置く
例えばホテルのチェックイン時、チケットを買うとき、ファストフード店での注文時など、
どうしても目の前の人に気が向いてしまう瞬間。ここ本当に注意です。
ここでスリ師にターゲットにされたら、一瞬でスーツケースの上に置いておいたバッグがなくなります。
■6:第三者からの接触には注意する
はじめの方に出てきましたが「ケチャップ」は観光客、よくかけられてます。
汚物を突然かけられて、すぐに親切を装った人がどこからともなく登場し、一緒に拭いてあげるフリをしながらバッグに手をのばす
…みたいな感じです。
スリは一人とは限りませんからね。
集団だったり、お年寄り、子供の場合もあります。性別も関係ありません。
やる人はやります。
もちろんケチャップだけとは限りませんよ。
道を聞くフリして地図を広げたその下から、バッグに手をのばす輩もいます。
ターゲットに向かってアクションを起こす役と、ターゲットに近づいてスリを実行する役、さらには目隠し役もいることを忘れないでくださいね。
こんな人のいる場所で堂々とスリなんてできるワケが…って思っても、
自分を取り囲む全員がスリグループの可能性もあるってこと。
怖えぇぇぇ…。
驚くべきスリの手口
さて、では実際にスリの手口を見てみましょう。
これは在バルセロナ日本国総領事館のホームページで公開されているものです。
こういう行為を躊躇なく働く人が、世界にはたくさん実在していることを覚えておいてくださいね!
スリの手口
置引きの手口
路上
ホテル
ひったくりの手口
スリって本当にあっという間なんです。
荷物を盗られて手ぶらで途方に暮れるこの人が自分だったら…
と考えたら、本当にやり切れないです。
用意したいスリ対策グッズ
では私が世界一周時、実際に使っていたものや、防犯に優れたおすすめのグッズをご紹介します!
ウエストポーチ
外側のポケットにRFIDブロッキング素材を使っていて、個人情報を盗み取る「スキミング」を防ぐ徹底ぶり。
パスポートやスマホが楽々入るのに、薄手のシャツの下でも目立ちません。
¥1,499
ネックポーチ
私はこっち派。
ウエストポーチだとワンピースのときとか取り出せないので、私が世界一周中に愛用していたのはネックポーチ。
薄手でシンプルな構造のポーチなので、首が凝ることはなかったし、首紐の長さも調整できるので使いやすい。
パスポートは必ずこれに入れて持ち歩いていました。
¥1,620
防犯リュック
次、旅に持って行くならこれ。
デザインがちょっとメンズライクですが、恐ろしく高機能なリュックなんです。
¥28,944
■折りたたみ傘ポケット付き
■5 箇所にリフレクター搭載
■USB充電ポート付き
ワイヤーロック
ワイヤーロックは必需品!これはマジで絶対に持って行ったほうがいいと思います!!
こいつに何度助けられたかわかりません。鍵タイプだと絶対に失くしてしまうので、私はダイヤル式を愛用していました。
長めのケーブルなので、空港等でスーツケースなどの大きい荷物をくくっておくのにも便利。
私は使わないときも常にスーツケースにぶら下げてました。世界一周時はもちろん、短期旅行でも絶対に忘れたら困るアイテムです。
¥1,499
■3ケタのダイヤルロック式
■ケーブル長1.2m
スマホかけるネックストラップ
iPhoneを使っている人も多いと思いますが、iPhoneってストラップの穴がないのが旅にはちょっと不便。
私は旅中、スマホは絶対に首から下げていますが(盗難防止の他に、置き忘れ防止にも!)、これはコネクタに差し込んでストラップを装着するアイテム。
取れないか不安かもしれませんが、装着するときに外れないようにロックする機能がついているので、ちょっとやそっとじゃ外れません。
批判的なレビューと肯定的なレビューがそれぞれ結構な数あるので、参考にしてみてください。
¥1,076
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現金がスリに遭ったら海外旅行保険で戻ってくる?
もしもお財布を盗まれてしまっても、中に入っていた現金は残念ながら保険で戻ってくることはありません。
お財布そのものは補償対象ですが、現金やクレジットカードは補償の対象外です。
……ですが、
2016年からHS(エイチエス)損保から、業界初の「通貨盗難補償特約」が登場しました。
保険金支払限度額は3万円。
小切手や電子マネー、クレジットカードは対象外です。
保険料はそれほど安くありませんが、その他の補償プランもかなり充実しているので、海外旅行がまだ不安な方は一度チェックしてみると良いです。
ちなみに現金以外では、カメラやバッグなどの携行品が突発的な事故や事件によって「盗難」「破損」した場合は、保険でカバーされます。しかし、自分の不注意による「置引き」だった場合は補償されません。海外旅行保険で補償されるのはあくまで〝不可抗力の被害〟であることを覚えておいてくださいね。
まとめ
荷物を守る6つの対策は
■1:バッグは前に持つ
■2:ポケットに物を入れない
■3:地下鉄は荷物を死守
■4:飲食店で貴重品をテーブルに置かない
■5:窓口(カウンター)では荷物を前に置く
■6:第三者からの接触には注意する
被害に遭ってしまうと、大事なものが突然なくなる喪失感はもちろん、ポリスレポートをもらいに警察署に行くなどのその後の処理も大変です。
大事な観光の時間も減り、最高の思い出になるはずの旅行が、ものすごい後味の悪いものになってしまうかもしれません。