タイ

恐ろしい国境越え。

 

 

 

ついに、タイを出国するときが来ました。

朝7時前、カオサン通りのケンタッキー前でカンボジア行きのミニバンを待っていました。

 

 

こんな朝早くカオサン通りに出たのは初めてだったんですが・・・

 

朝のカオサンはゴミだらけ!!(ノTдT)ノ

昨日土曜日だったからかな。。?

ゴミの量ハンパないです。
前日のどんちゃん騒ぎの後はこんな感じなんですね・・・。

 

 

至る所にリバースしたような後・・・(オエッ。。)

 

ゴミ、ゴミゴミ

 

 

ゴミ・・・

 

 

 

本当、コロコロ引きたくなかったですもん。
汚すぎます。(:_;)

 

 

 

そして、生臭い匂いが充満して
まだ酔っ払ってるような、若い男女が道の端っこでフラフラ・・・

奇声を出して騒いでいる集団・・・

 

なんか嫌でした。。

バンコク最後の日、(また戻るけど)こんな風景、こんな匂い、こんな音・・・

 

 

そして、何人もの人が清掃をしていました。
これは、毎朝行われてるのかな?

清掃員の方なんでしょうか?

 

ゴミをまとめ、ひたすら集めては捨て、、、

 

 

この人たちがいなかったら、カオサンの朝はないですね。

 

 

 

 

そしてバンに乗り込むと、私以外の人は全員カップルや友達同士の2人組み。
みんな欧米人っぽかったな。

女子で、しかも1人で行く人なんていなくて、この時本当に不安でした。
その不安が、後々現実になります・・・

 

 

 

前回出会った男の子もバスに置いてかれ、荷物もなくなった、という体験をしてますし、
国境付近はとにかく危険だ、って聞いてたので。

さすがに私も不安になって、ネットで調べまくってたんですね。

 

 

すると、驚くことに

詐欺、ぼったくりは、当たり前のようにおきていることがわかりました!!

 

 

 

まず、カンボジアに入国するにはビザが必要

カンボジア行きのバスのチケットを取るときに、ツアー会社に『ビザはあるか?』と聞かれるそうです。

『ない』というと、『じゃあここで取ってけ』と言われるそうで、『国境で取る』と言うと、『その間にバスは行ってしまうぞ』などと脅されるそう。

 

そして、『じゃあここで取る』というと、国境で取る場合の金額よりもかなり高い金額を要求され、完全にぼったくられるそうなんです。

 

 

私はというと・・・

 

 

かなり警戒して、カオサン付近の至る所にあるツアー会社のひとつにバスの予約をお願いしましたが、
ビザの事は何も聞かれず、とりあえず出発前に被害に遭うことはなかったです。

 

 

 

そして、その出発当日。

ミニバンに乗せられ、早々に前日もらったチケットを回収されてしまいました。

 

 

げ・・・、置いてかれたり、トラブルあったときに困る・・・

 

 

そう思ったけどもう渡すしかなかったので、手元に何も残らないですが渡しちゃいました。

 

 

そして、国境付近まで5時間くらいかな?バンを走らせて、
途中のトイレ休憩のたび

絶対置いてかれないようにしなきゃっ!!って、欧米人が優雅にごはん食べてても、1人いち早くバンに戻ったり。車のナンバー必死に覚えたり。

 

 

そうこうしているうちに、国境付近到着です。

 

 

ところが国境に着く前に、突然変なところで降ろされました。

言われた通りついて行くと・・・
『カンボジア!ビザ!これ書いて!』と片言の日本語で、ビザ申請用紙のようなものを渡されました。

 

 

きた・・・。

 

 

これもぼったくりのひとつ。
ツアーバスと、ビザ申請のぼったくりがグルというのもネットで調べてわかっていました。

 

突然バスから降ろされ、ある場所につれて行かれ

 

『ビザは持っているか?』

『持っていなければ、ここで作らなければいけない』

『国境では作れない』

 

と言われ、
ビザ申請代金を相当な額請求されると・・・

 

 

 

案の定、金額を聞いてみると

『1300バーツ』
(4,000円以上!!)

 

 

完全、ぼったくりです。
国境では20ドルくらいで作れるはずなのに。

 

 

 

私は言いました。

 

 

『ヒア?ノー!!ボーダー!!アイアムボーダー!!』

うん、文法も何もないですね。
ひどい英語力です。笑

 

 

ちなみに意味は
『ここで作るの?いらない!国境で作る!!私は国境で作る!!』です。笑

 

 

 

すると、そのぼったくりじじいは言いました。

『国境では作れない!!お前はここで作るしかない!!』

 

 

 

知ってんだぞ!!じじい!!

国境では作れないっていうのは、嘘!!

それが騙し文句なのわかってんだぞ!!

 

 

だから、また言いました。

 

 

『ノー!!ボーダー!!ビザ、ボーダー!!ノー!!ヒア!!!』
(嫌だ!国境で作る!!ビザは国境で取れる!!ここでは作らない!!!)

 

 

 

するとこのじじい、ものっすごい形相で

『勝手にしろ!!お前はカンボジアに行けない!!ビザはここ以外で作れない!!国境では作れない!!!!!』

 

 

 

逆切れもいいとこです。

いくら海外での外面お人よしの私でも、あったま来ました。

 

 

 

『ノー!!ヒア!!!!!』
(絶対ここでは作らない!!!)

 

 

 

すると、じじい

『お前は歩いて国境に行け!!!勝手にしろっ!!!!』

 

 

 

 

そして私は置いてかれました。

 

 

 

 

あ、ありえないっ!!!!!
あんんんんんのじじいーーーーーーーーー!!!!!!!!

 

私は一人、30kgの荷物と一緒に、国境目の前にして置いていかれたのです・・・。

 

 

 

一緒に乗ってた欧米人たちは、言われるがままそこでビザを申請したようです。
拒否した私だけが、置いていかれるという


最悪な結果

になってしまいました。

 

 

 

悲しいとか、悔しいとか、そんな気持ちよりも
怒りが先行しちゃって、


行ってやる!!くそったれーーーーー!!!

そんな気持ちでした。

 

 

 

とにかくまっすぐ歩いて、歩いて、歩いて・・・

通りかかる人に、道を聞いても英語が通じず、
果たしてこっちで合ってるのかな、、、

歩いて行ける距離じゃないのかも・・・

 

 

この灼熱の太陽の下

30kgの荷物・・・

 

 

国境がどこかもわからず

持ってた少しの水はお湯と化し・・・

 

 

脱水で手が震えて

何も食べてない身体は、体力の限界

 

 

吐き気が連続で襲ってきて

頭痛もすごい

 

 

あ、私倒れる・・・

 

 

限界超えそうになったとき、
目の前にPOLICEという文字が・・・

 

 

警察署?

 

 

震える手で必死にカバンを引いて
そこにいた制服を着た男性に聞きました。

 

 

『カンボジア!ボーダー?ボーダー?』

 

 

『まっすぐだ。10分で着く。』

 

 

よかった!!!
合ってた!!!

 

 

あと10分・・・

 

あと5分・・・

 

あと3分・・・

 

 

 

やーーーーーーっと、それらしき場所に辿り着きました。

 

 

 

歩いた時間トータル30分以上。
もっとかな。

死ぬかと思った。

 

 

何度も何度も
こんな思いしてまで、私何の為に陸路で国境越えようとしてんだろ・・・
てか何の為に世界一周してんだろ・・・

って何度も思いました。

 

 

ツライ

ツライ

ツライ

 

 

でも、

着いたーーーーーーー!!!!!涙

IMG_1221.jpg

 

 

 

そして国境を越える途中、アメリカ人親子に出会いました。

お父さんと、娘さん。

 

どこに行っていいかわからない私が

『ここでいいの?』
って、たまたま聞いた親子だったんですが、

 

この親子、日本語がすごく上手で、
お父さんいわく、妻が日本人だと・・・!

 

 

娘さんは、たぶん6歳か7歳くらいの子で、
日本語も英語もペラペラ。

なんと大阪弁をしゃべれます!!笑

 

 

そして、まだビザを持っていない私を気遣い
国境の人に、

『この人ビザないの。どこ行けばいい?』
って英語で聞いてくれたり、

こっちだよ、って引っ張ってってくれたり・・・
日本語通訳してくれたり・・・

 

 

6,7歳の女の子ですよ?

 

 

こんな小さな子にまで助けてもらって・・・

ホント涙が出そうでした。

 

 

意地悪する人もいれば、助けてくれる人もいる。

性別や年齢、
人種なんて関係ないんだなぁ。

 

 

もう二度と会わないかもしれないのに。。。

もう二度と会わないからこそなのかな。。。

 

 

涙ぐみながら出国手続き。

その後、なんとかビザを取り
入国手続きも無事終了!

 

なんとか、カンボジア入国を許されたようです!!

本当にありがとう。

 

 

 

問題はここから。

 

私は、カンボジアのシェムリアップという都市に行きたいんですが
なんたって、バス行っちゃった。。。

 

 

カンボジア入国後
うろうろしてたら

 

 

『おーい!バスかー?こっちだぞー!』

と、誰なのかもわからないおじさんに呼ばれ

 

『シェムリアップ?』

と聞くと

 

『そうだ!このバスだ。』

って・・

 

 

どーしよ、どーしよ。

これ乗っていいやつ?
なんのバスなんだろ?一体・・・

 

と、思いつつ

もう私に残された道はない!!

 

って、バス乗っちゃいました。笑

 

 

 

 

しかしバスに乗ってわずか5分。。。
すぐに降ろされ、

 

 

『両替しろ』

 

 

はい!出た!!!

両替詐欺!!!

 

 

これも有名な話で、

国境付近で両替しろ、とすすめられるが
レートがもうホントに、ものっすごく悪いらしく

超超超ぼったくられるそうなんです!!!

 

 

 

カンボジアは基本ドルが使えるので、
両替はここでは絶対にしてはいけない!ということなんです。

 

 

私は『ノー!ノー!』と言って拒否。

 

 

すると今度は、片言の日本語で

『シェムリアップ、バス200バーツ、タクシー300バーツ!!タクシー?君タクシー?』

 

 

私はバスで行く!!って何度も何度も断ったのに本当にしつこい。

 

 

 

そしてさらに、

『シェムリアップ、バスは5時間、タクシー2時間』

 

 

と言いだした。

 

 

はぁ?
バス、どんだけ獣道行くんだよ。

 

 

・・・って思ったけど、
白人の女の子2人がタクシーで行くという・・・

それを聞いて、なんかちょっと安心しちゃったのか
結局、私もタクシーで行くことにしちゃいました。。

意思ゆるすぎ。。笑

 

 

 

タクシーに乗って2~3時間。

ひたすら爆睡してたのですぐ着きましたが、
降ろされた先には、今度は

 

 

トゥクトゥク集団・・・

 

 

『これに乗れ。』
『ホテルはどこだ?』
『予約は取ってあるのか?』

 

ちょっと、タクシーさん。
あんたが連れてってくれるんじゃないの!?(-“-;)

この連携スタイル見習いたいわ。。笑

 

 

 

と思いつつ、白人女の子2人に

『トゥクトゥクで行くの?』って聞いたら
『これで行くわ。』って言うので、

 

 

じゃあ、いっか。

 

 

な、なんて流されやすい!笑

 

 

 

そしてトゥクトゥクで今晩泊まろうと思っていた宿へ。

 

たぶん予約がない、って言ってたら

また勝手に変なホテルにつれて行かれてた気がするから、事前に宿の候補いくつか調べてきてよかったです。

 

そういう詐欺も多いらしいです。

 

 

 

そしてあっという間に到着。

歩いて来れたんじゃないか、っていう・・・

 

 

まぁ、でもいろんなことがあったけど、

なんとか無事に着いたーーーーーーーー!!!

 

 

何度、もうダメだと思ったことか!

何度、日本に帰りたいと思ったことか!!

何度、私はここで行方不明になるのか、と思ったことか!

 

 

こんなパッパラパーなドジな私でも
カンボジア着けたぁぁぁーーー!!!

助けて下さった方々、本当にありがとうございました!!

 

 

 

トゥクトゥクの兄ちゃんが別れ際に

『ここまでの代金はいらない。その代わり明日観光で1日このトゥクトゥクを使え。』

 

 

 

なんじゃそりゃ・・・
商売上手すぎるだろ。。笑

 

 

 

今日一日騙されまいと必死で
平気で嘘をつくこの現実にショックをうけて、

いっそ騙された方が幸せだったのかも、とか。

もう誰も信用出来ない、とか。

 

 

ホントに嫌でした。

 

 

タイからの国境越えが、こんなに辛くて危険だなんて。

 

でもやっぱり、必ず誰かが助けてくれて
私はやっぱり人に恵まれてるって再確認する日でもありました。

 

正直、もう二度とこんな思いしたくないけど、無事に着いた。
荷物もあるし、何より生きてる。

 

こんなサバイバル望んでなかったけど。笑

 

 

 

私は無事!!

カンボジア入国です!!!!!

 

 

 

波乱万丈、カンボジア入国。

あー、明日は絶対ダラダラしよーっと。笑
どこも行かねーぞ。

 

 

ではっ!