こんにちは!フリーランストラベラーのりの(@ririririnotan)です。
- 海外SIMカードの選び方や購入方法を知りたい人
- 海外SIMカードの設定方法~使い方を知りたい人
- 海外SIMカードを使うときの注意点を知りたい人
海外でWi-Fiを使う方法はいくつかありますが、中でもSIMカードはお得にWi-Fiを使うツールとして旅行者に人気。
でも、「なんか難しそう」「イマイチどう使うのかわからない」って人も多いのでは?
そこで今回は、SIMカードの選び方、購入方法、使い方などを丁寧に解説します。
そもそも海外でSIMカード(Wi-Fi)って必要なのか疑問な方は、こちらをチェックしてみてください♪
目次
海外旅行でSIMカードを使うために用意するもの
実は海外でSIMカードWi-Fiを使いたい場合、絶対に必要なものが2つあります。
- SIMカード
- SIMフリースマホ
これら2つが必須です。
そもそもSIMカードとは、電話番号や契約プランなど、その人の契約情報が入っているカードのこと。
スマートフォンにこのSIMカードが入ってはじめて電話番号が持てたり、SMSを使うことができるんです。
で、このSIMカード、docomoなどの大手キャリアでスマホを購入すると、すでにそのスマホに入れられています。
さらには、他の会社のSIMカードでは使えないように、スマホにロックがかかっています。
docomoとしてはdocomoで買ってもらったスマホで、auの通信は使ってほしくないですよね?
auとしてもSoftBankとしてもそうです。
自分たちのブランドで買ってもらったスマホで、別ブランドの通信は使ってほしくない訳です。
そのため、
- SoftBankではSoftBankのSIMカードしか使えないよう
- docomoではdocomoのSIMカードしか使えないよう
- auではauのSIMカードしか使えないよう
それぞれスマホに「ロック」をかけているんです。
海外でSIMカードWi-Fiを使うためには「SIMフリースマホ」が必要なわけですが、そのSIMフリースマホとは、この「ロックがされていないスマホ」のことなんです。
SIMフリースマホがあれば、docomoでもauでもSoftBankでも、定番になりつつあるUQやマイネオ、楽天などの格安SIMでも使えます。
そして海外のSIMカードも!
このSIMフリースマホがあって、初めて海外のSIMカードが使えるんです。
でも、本来ロックがかかっているスマホ。
「SIMフリースマホはどこで手に入るの?」
と思うかもしれませんが、実はAmazonでも家電量販店でも、格安サービスを提供している通信事業者でも、Appleでも普通に売っています。
docomoやau、SoftBankのショップで買わなければいいのです。
基本的にこれらキャリアのショップで購入できるスマホは、通信の契約が前提です。
じゃあ、現在SIMロックされたスマホを使用している人は、新規で購入するしかないということ?
いいえ。
実は、docomoもauもSoftBankも、それぞれでSIMロック解除ができます(2015年からできるようになりました)。
対象端末や条件は違いますが、SIMロック解除を申し込めば、今使っているスマホを簡単にSIMフリースマホにできるんです。
SIMロック解除法は、各公式サイトからチェックしてみて。
SIMカードやSIMフリースマホについて、もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
海外旅行で使うSIMカードを購入する方法は2つ
さて、SIMカードとSIMフリースマホを用意すればいいことはわかりましたが、海外でWi-Fiを使うためのSIMカードはどうやって手に入れましょう?
海外用のSIMカードを購入する方法は2つあります。
- 現地で購入する
- 事前に国内で購入しておく
現地で購入する
つまり、渡航先に着いてから購入する方法です。
空港や街のショップなど、SIMカードって実はいろんな場所に売っています。
海外にもいろいろな通信会社があり、さまざまなSIMカードを販売しています。
例えばこれは、ヨーロッパのとある会社のSIMカードプラン。
容量 | 価格 | 有効期限 | 通話 |
1GB | 8.5ユーロ | 4週間 | ○(20min) |
2GB | 10ユーロ | 4週間 | ○(50min) |
4GB | 15ユーロ | 4週間 | ○(100min) |
7GB | 20ユーロ | 30日間 | ○(80min) |
こんな感じなのもあれば
容量 | 価格 | 有効期限 | 通話 |
12GB | 35ユーロ | 30日間 | × |
なんてのもあります。
観光客向けのプリペイドSIMなので、使いすぎて後々高額請求がくる、なんてこともありません。
使い切ったら終わり。使えなくなるだけです。
また、SIMカードを入れ替える際、スマホ側で設定が必要なのですが、店員さんに頼めばその設定をその場でやってくれます。
「初期設定する?」と聞かれたら、ぜひお願いしましょう。
事前に国内で購入しておく
「現地についてからでは不安…」
という人は、事前に日本で購入&設定していく、という方法もあります。
実は海外で使えるSIMカード、Amazonなどで普通に売っています。
現地で買うよりも少し割高ですが、それでも各キャリアのパケ放題やレンタルWi-Fiよりもお得です。
SIMカードを購入する前に確認するべきこと
現地で買っても事前に買ってもいいですが、どちらで買うにしてもSIMカードを買うときに、絶対に確認しなければいけないことがあります。
それが以下の4つ。
- SIMカードのサイズ
- SIMカードの種類
- データ容量と有効期限
- 渡航先で使用可能かどうか
SIMカードのサイズ
SIMカードはSIMカードでも、実は3つのサイズがあるんです。ややこしいですね。笑
標準SIM | 25mm×15mm ガラケー、iPhone3Gなど |
microSIM | 15mm×12mm iPhone4や同時期のAndroid端末など |
nanoSIM | 12.3mm×8.8mm 近年発売された端末で多数採用 |
自分が使っているスマホがどのSIMカードなのかは
- 実際にSIMカードを取り出してみる
- 公式サイトでスペック情報を確認する
のどちらかでチェックしてみてください。
SIMカードの種類
SIMカードには、インターネットを使用できるデータ通信専用のSIMだけでなく、通話もできるカードもあります。
ただし、通話可能なSIMカードの方が値段は高め。
ぶっちゃけ通話は、LINE通話やスカイプ通話など、ネット回線を使った電話もできるのでなくても問題ないと思います。
ただ、現地で通話する可能性がある場合は通話も可能なSIMカードにしましょう。
私はこの間行ったハワイでコンドミニアムを借りたのですが、コンドミニアムを借りた代理店の担当者(日本人)から、「現地到着後、一度電話をくれ」と言われていました。
データ量と有効期限
次にどれくらいのデータ量が必要で、何日間使えればいいのかはっきりさせましょう。
利用期間 | 容量 |
8日間 | 3G |
15日間 | 4G |
30日間 | 12G |
なんていうのもあれば、
利用期間 | 容量 |
5日間 | 高速データ無制限使い放題 |
7日間 | 高速データ無制限使い放題 |
10日間 | 高速データ無制限使い放題 |
15日間 | 高速データ無制限使い放題 |
21日間 | 高速データ無制限使い放題 |
30日間 | 高速データ無制限使い放題 |
45日間 | 高速データ無制限使い放題 |
・
・
・
なんていうのもあります。
有効期限は、旅行の期間中使える日数、データ量は普段日本にいるときに月どれくらい使っているかを参考に、必要分を予想してみてください。
ただ、普段1ヶ月3GBしか使わない、という人でも、海外では地図アプリを使用したり、何かあるたび検索したり、日本よりも割とデータ量を使うと思います。
チャージできるSIMもありますが、不安であれば2枚セットを買ったり、無制限などデータ量が多いものを買ったりするのをおすすめします。
渡航先で使用可能かどうか
最後に、これは絶対確認してください。
SIMカードにはそれぞれ、対応している国としていない国があります。
世界100か国で使えるSIMカードもありますが、アジアしか使えない、とかヨーロッパしか使えないとか、対象の国が絞られているものもあります。
複数の国を周遊する人は、なるべく複数国対応しているSIMカードを選びましょう。
現地SIMカードを使うための設定方法
先ほども少し説明しましたが、海外SIMカードを使うには、スマホ側の設定が必要です。
-
STEP1SIMカードを挿入するまず、電源をOFF。SIMカードを取り出す「SIMピン」、なければクリップなどを使って、スマホ側面のSIMカードトレイの穴に差し、SIMカードを取り出します。別途購入した海外SIMカードと入れ替え、カードトレイを差し込みましょう。
-
STEP2電源を入れるSIMカードをしっかり差し込んだら、電源を入れましょう。
-
STEP3スマホの設定を行う差し込んだSIMカードを使うためには、APN設定という初期設定をしなければいけません。SIMカードを買うと、iPhoneやAndroid用の設定方法の説明書が同封されているので、その手順に従って設定しましょう。
【国別】海外旅行に超おすすめなSIMカード
では、私が実際に使ってサクサクだったSIMカードや、評判のいいもの、その国に強いSIMカードなどご紹介します♪
アジア旅行なら【SIM2Fly】
利用可能な国 | 韓国 台湾 香港 シンガポール マカオ マレーシア フィリピン インド カンボジア ラオス ミャンマー オーストラリア ネパール 日本 |
利用期間 | 8日間 |
容量 | 4GB |
通信速度 | 4G(一部地域で3G回線になることも) |
アジア複数国で利用できる周遊プリペイドSIM。
アジアを数カ国回る人や、トランジットで目的地以外の国に立ち寄る人にも便利。
中国旅行なら【チャイナユニコム】
利用可能な国 | 中国本土31省と香港 |
利用期間 | 7日間 |
容量 | 無制限 |
通信速度 | 4G(一部地域で3G回線になることも) |
中国本土31省と香港で利用できるSIMカード。
ネット規制が厳しい中国では、現地ではなく日本で購入していくのが必須!
このSIMカードなら香港経由のローミングなので、中国の厳しい規制をかわせます。
ヨーロッパ旅行なら【Three SIM】
利用可能な国 | イギリス ドイツ フランス イタリア スペイン スイス ベルギー オランダ ギリシャ ポルトガル スウェーデン ノルウェー フィンランド デンマーク アイルランド ポーランド ラトビア エストニア リトアニア ルクセンブルグ ハンガリー アイスランド チェコ オーストリア クロアチア キプロス ブルガリア ルーマニア スロバキア スロベニア リヒテンシュタイン マルタ ジブラルタル マン島 チャンネル諸島 アゾレス諸島 オーランド諸島 バレアレス諸島 アメリカ(グアム・サイパン除く。*1900MHz帯に対応した端末が必要)オーストラリア ニュージーランド 香港 マカオ イスラエル インドネシア スリランカ ブラジル シンガポール |
利用期間 | 3ヶ月 |
容量 | 3GB |
通信速度 | イギリスは4G/3G(その他国は3G/2G) |
ヨーロッパ方面に行くなら絶対これ。
イギリスを含む全48カ国に対応していて、「3G・3ヶ月」の他にも「1G・30日」「12G・12ヶ月」のSIMカードもあります。
とりあえず迷ったらコレ!
アメリカ・ハワイ旅行なら【MOST SIM】
利用可能な国 | アメリカ全土・ハワイ(グアム、サイパン、アラスカは使用不可) |
利用期間 | 5日間〜120日間まで多数 |
容量 | 無制限 |
通信速度 | LTE/4G/3G |
アメリカT-Mobileの純正回線を利用するので、高速&安定したSIMカード。データ通信以外にも、SMS・通話も利用可能です。
5日間使い放題〜120日間使い放題までプランがとにかく豊富!
初期設定も簡単、テザリングもできちゃう、とにかく優秀なSIMカードです!
海外&国内でも使うなら【Rakuten UN-LIMIT2.0】
実は楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT2.0」、そのまま世界66か国でも使える超便利SIMなんです。
本来SIMカードは、海外に行くときにこうして海外用SIMを用意して入れ替えなければいけません。
ところがこの楽天モバイルは、日本で格安SIMとして使い、海外に行くときは自動的に海外SIMとして使用できるんです。
次の海外旅行はSIMカードでWi-Fiを使おう!
ということで、海外SIMカードについてのまとめ。
- SIMカード
- SIMフリースマホ
- 現地で購入する
- 事前に国内で購入しておく
- SIMカードのサイズ
- SIMカードの種類
- データ容量と有効期限
- 渡航先で使用可能かどうか
- SIMカードを挿入する
- 電源を入れる
- APN設定をする
- アジア旅行なら【SIM2Fly】
- 中国旅行なら【チャイナユニコム】
- ヨーロッパ旅行なら【Three SIM】
- アメリカ・ハワイ旅行なら【MOST SIM】
- 海外でも国内でも使うなら【Rakuten UN-LIMIT2.0】
海外でストレスなくWi-Fiを使うのに便利なSIMカード。
はじめはいろいろ面倒なこともありますが、慣れれば決して難しいものではありません。
次の海外旅行は、ぜひ海外SIMカードにチャレンジして、Wi-Fiのある快適な旅行を楽しんでみてください♪
海外SIMカードよりも、もうちょっと手軽に海外のWi-Fiを使う方法を知りたい、って方はこちらを参考にどうぞ♪